保健・ 医療:医療サービスへのアクセス格差(ex. 地域間、サービスの質)

2021.10.13 更新

               

主要該当国

概要

  • 都市部と農村部、富裕層と貧困層の間で、医療サービスへのアクセス格差が依然として残っている
  • また、新型コロナウイルスの感染拡大によって、ICTを活用した医療サービスへのニーズが高まっている

各国の現状

  • 【ブラジル】新型コロナウイルス感染拡大への対応として、遠隔医療を奨励しており、政府は2020年3月から、発症前の電話/オンラインチャット(WhatsAppなど)での相談サービスや、コロナ感染の疑いがある人へのフォロー・モニタリングの提供を開始した。国全体では遠隔医療を利用する人口が、15万人から350万人に増加したとされている。例えば、同国のConexaという遠隔医療サービスの会社は、コロナ前には1日平均50人程度の患者に対応していたが、コロナ禍では15,000人に急増し、2020年1月から8月の間には100万件の相談を受けたという
  • 【コロンビア】医療保険に関しては、国民の95.7%が加入するなど、ほぼ皆保険が実現している一方、医療サービスへのアクセスの観点では、都市部と農村部/孤立した地域との間には格差がある。例えば、妊産婦死者の60%は最貧困層に集中している
  • 【ペルー】住民1人あたりの医師数の不足は、長年問題となっている。同国保健省は、2018年時点で住民1万人あたりの医師数は13.6人で、適切な医療サービスの提供を保証するためにWHOが推奨している医師数よりも9.4人少ないとしている。また、医療従事者の配置にも偏りがあり、最も少ない地域(カハマルカ、ワヌコなど)では人口1万人あたりの医師数は7人未満。最近では、新型コロナウイルスの感染拡大によって、各分野(集中治療、呼吸器、感染症など)の専門家の不足がさらに深刻な問題となっている
  • 【アルゼンチン】医療サービスへの総支出がGDPの8.5%を超えており、中南米地域で最も高い国の一つだが、医療サービスへのアクセスにあたっては、地域間の格差が大きい。例えば、首都では人口1,000人あたりの医師数が10.2人、ベッド数は7.3床であるのに対し、貧困地域ではそれぞれ1.2人、1.1床と大きな乖離がある

現地スタートアップが提供するソリューション例

  • 遠隔医療 – Docway(ブラジル)
  • 心電図測定装置による遠隔診断 – Ventrix Health(ブラジル)
  • 患者や介護者向けの治療モニタリングプラットフォーム – Biva(コロンビア)
  • 遠隔医療プラットフォーム。映像・電話のみではなくチャットでも相談可能 – 1DOC3(コロンビア)
  • 健康上の緊急事態が発生した場合の経済的な援助/融資を提供するプラットフォーム – Tappoyo(ペルー)
  • 3Dプリント技術を用いた低コストな義体パーツ – Pixed Corp(ペルー)
  • 貧困層の人々向けの低コストの医療支援プラットフォーム – Hospitapp(ペルー)、Umana(アルゼンチン)